製品紹介

Products

当社製品のご紹介

当社の製品は、全長が200mから大きなものでは400mに達する巨大な船に使用される
甲板機械(こうはんきかい)と呼ばれる機械です。
当社が製造する甲板機械は2種類あり、一つはウインドラス、もう一つはムアリングウインチと呼ばれます。
沖合では、船はアンカー(錨)を打って停泊しますが、アンカーを降ろしたり、
巻き揚げたりするための機械がウインドラスです。
岸壁では、船は係船索(船を係留するためのロープ)を用いて係留されますが、
係船索の繰り出し、巻き込みと保持(ブレーキによる固定)を行うための機械がムアリングウインチです。
甲板機械には駆動方式の違いで油圧甲板機械と電動甲板機械があります。

ウインドラス、ムアリングウインチの配置例

スタンライン用ムアリングウインチ

スタンライン用
ムアリングウインチ

船が大型化した場合、ウインチの巻き込み能力と船を係留するための係船索(ロープ)の径を大きくすることだけで対処するのには限度があり、巻き込み能力は最大で35t、ロープ径は最大で8cm程度となっています。したがって、船が大きくなるほど、設置するウインチの台数が増加する傾向にあり、大型船になると20本以上の係船索を用いて岸壁に係留されます。各ウインチの係船索を巻き取るドラムにはブレーキが付いており、係船索一本に作用する保持力(ブレーキ力)は大きなものでは100t以上に達します。

ポンプステーション

ポンプステーション

ポンプステーションは当社の油圧甲板機械に特徴的なウインドラスとムアリングウインチの油圧源で、複数のウインチを同時に効率的に操作が可能です。また、他の油圧式の機器の油圧源としても使用できます。

ハッチカバー開閉ウインチ

ハッチカバー開閉ウインチ

石炭や鉄鉱石などのバラ積み貨物を収納する船倉毎にハッチカバーと呼ばれる巨大な蓋が装備されますが、ハッチカバー開閉ウインチは、このハッチカバーを開閉するために使用されます。

右舷ウインドラス

右舷ウインドラス

ウインドラスは、基本的には船の船首(船の先端部)に2台配置され、投錨、揚錨(錨の上げ下げ)と言う大切な役割を担っています。ウインドラスが単独で設置されることは少なく、殆どの船では、ムアリングウインチと一体になっています。

左舷ウインドラス

左舷ウインドラス

一般の貨物船向けのウインドラスは、巻き揚げ能力は最大のもので約82tに達し、1台1.5tの普通車に換算すると55台分に及びます。この能力のウインドラスのサイズは全高で3mを超え、重量は30tにもなる大型の機械です。主として海底油田開発に使用される海上の設備を海洋構造物と呼びますが、この内、浮体式のもの係留装置になりますと、更に大きなものも製造しています。

船には図のような、鉄鉱石、石炭、穀物などを輸送するバラ積み船の他、原油などを輸送するタンカー、コンテナを輸送するコンテナ船などがありますが、どの船にも必ず、ウインドラスとムアリングウインチが搭載されています。
当社では小型船から大型船向けのウインドラス、ムアリングウインチを各種製造していますが、特に中、大型向けを得意にしており、世界最大級のタンカーやコンテナ船には当社の機器が多く搭載されています。
当社では、バラ積み船やタンカーと言った一般商船向けのウインチ製造で培った技術を活かして、作業船向けの各種ウインチや海洋構造物向けの係留装置も製造した実績が多数あります。

ウインドラス

船は沖合ではチェーンに吊り下げられたアンカー(錨)を打って停泊しますが、アンカーの上げ下げを行う機械がウインドラスで、通常、船の先端部に2台、設置されます。一般の貨物船向け最大級のものは、巻き揚げ能力で約82tに達し、1台1.5tの普通車に換算すると55台分に及びます。この能力のウインドラスのサイズは全高で3mを超え、重量は30tにもなります。また、チェーンを保持するブレーキ力は約520tに達します。厳密には、船ではありませんが、海洋構造物向けになりますと、更に大きなものも製造しています。

ムアリングウインチ

船は、岸壁では係船索(船を係留するためのロープ)を用いて係留されますが、係船索の繰り出し、巻き込みと保持を行うための機械がムアリングウインチです。ムアリングウインチには船に応じて様々な形状や能力のものがありますが、船が大型化した場合、ウインチの巻き込み能力と船を係留するための係船索の径を大きくして対処するのには限度があり、巻き込み能力は最大で35t、係船索の径は最大で8cm程度となっています。したがって、船が大きくなるほど、設置するウインチの台数が増加する傾向にあり、大型船になると20本以上の係船索を用いて岸壁に係留されます。各ウインチの係船索を巻き取るドラムにはブレーキが付いており、係船索を保持するブレーキ力は大きなものでは1本当たり100t以上に達します。

代表的なウインチの駆動方式

油圧甲板機械

油圧甲板機械

当社の油圧甲板機械の油圧システムはいわゆる高圧式に分類されるもので、高圧化により、油圧機器がよりコンパクトになるだけでなく、様々な高度な制御が可能となっています。軽負荷時の巻き込み速度を定格負荷時の8〜10倍とした高速ウインチはその一例です。油圧制御は定圧力制御を標準としており、大きな追加の設備を必要とせず、オートテンション制御が可能である他、油圧源を他の高圧式の油圧機器と兼用することも容易なっています。また、艤装コストを低減できるようドレン配管不要の設計となっております。

電動甲板機械

電動甲板機械

電動甲板機械は古くから存在していましたが、かつて主流であったポールチェンジ式は操作性が悪い上、コストが高く、静粛性を重視した客船などの特殊な用途以外では殆ど使われずにいました。近年になって、パワーエレクトロニクス技術の目覚ましい発展により、インバータを使用した電動機の速度とトルクの自由な制御が可能となり、一般的な船にも電動甲板機械の普及が始まりました。静粛性に優れ、油圧配管が無いことから海洋汚染のリスクが小さい電動甲板機械は、環境面で評価されることが多かったのですが、今後は、インバータが備えている制御やモニタリングの機能を活用することにより、自動航行化船での活用を目指した技術開発が期待されています。

一般商船向けその他のウインチ

ランプウインチ

自動車を運ぶ自動車運搬船や、RO-RO船と呼ばれる、コンテナを搭載したトレーラーが自走して貨物を積み込むタイプの船には、フェリーと同様に自動車が岸壁から船内へ走行するための架橋式のランプウェイを備えています。ランプウェイを昇降するためのウインチをランプウインチと呼びます。ランプウェイを安全に保持するため、通常のウインチとは異なる特殊な装備を備えています。

ハッチカバー開閉ウインチ

石炭や鉄鉱石を運ぶ船の貨物を積み込むスペースはいくつかの区画に区切られており、そのような区画を船倉と呼びます。大型船の船倉は一区画で数万トンの貨物を格納できる巨大なもので、5階建てのビルが、すっぽり収まってしまうほどの大きさです。その船倉の上部の蓋をハッチカバーと言います。ハッチカバーにはいくつかのタイプがありますが、当社のハッチカバー開閉ウインチはサイドローリング型と呼ばれる左右にスライドして開閉するタイプのハッチカバーを開閉する為の駆動装置として用いられています。

キャプスタン

縦型のウインチをキャプスタンと言います。元々はアンカーの上げ下げに使用されましたが、現在のキャプスタンは専ら作業員が扱うロープ類を巻き込む補助に使用されます。ドラム部は樽形を逆にした独特の形状をしており、ロープが径の小さい中央部に滑って移動することにより、連続して使用することが可能になっています。もともとは船で使用されていた機械ですが、コンパクトで使い勝手が良いため、今では陸上でも広く使用されています。当社では巻き込み能力が1t未満の小型のものから、10t以上の大型のものまで各種製造実績があり、駆動方式も油圧、電動の双方に対応しています。

作業船、海洋構造物向け各種ウインチ

浚渫船向け操船ウインチ

船が安全に航行するには、航路上に十分な水深が必要です。海底を浚い(さらい)推進を確保する工事を行う船を浚渫船(しゅんせつせん)と言います。日本中、至る所で浚渫工事が行われており、私たちの工場からほど近い関門海峡でも水深をより深くする工事が長い期間をかけて今も進められています。浚渫工事を行う際、浚渫船は船体の前方と斜め後方にワイヤーを張って位置を固定し、前後のワイヤーを巻き込み、繰り出すことで位置を移動します。このウインチを操船ウインチと言います。当社ではお客様のご要望に応じた操船ウインチを各種、納入した実績があります。

浚渫船向け操船ウインチ

クレーン船向け各種ウインチ

海上のクレーン船は、陸上のクレーン車と較べると、物を吊り上げる事に変わりはなくとも、桁違いに大きなものです。クレーン船には様々なウインチが装備されていますが、特に大きなものが、物を吊り上げるフックを上下させる主巻ウインチとクレーンのジブと呼ばれる腕の部分を上下させる起伏ウインチです。当社では、主巻ウインチ、起伏ウインチの他、クレーン船向けに様々なウインチを納入した実績があります。

クレーン船向け各種ウインチ

海洋構造物向け係留装置

海上に建設あるいは係留されている施設を海洋構造物と呼び、実に様々な用途のものがあります。この中で最も多いのは石油開発に関係するものです。開発が進むに連れて、より厳しい環境への進出を余儀なくされることとなり、その度に、新たな条件に対応した係留装置が開発されてきました。こうした海洋構造物の係留に使用されるウインドラス、ウインチは1台で数百トンの巻揚能力を持つことが珍しくなく、厳しい使用環境に対応した高度な安全装置を備えています。

海洋構造物向け係留装置

その他の機械

路面耐久試験装置

当社では長年のウインドラス、ウインチ製造の経験で、油圧や電気を組み合わせて、大型の機械を自在に制御する高度な技術を蓄積しております。お客様のご要望によっては、舶用以外の分野でも、こうした技術を活用した特殊な機械、設備を製造することもあります。

路面耐久試験装置
納品後の点検、メンテナンス、緊急時の対応
各種製品はいずれも、お客様(船)に合わせたオリジナルでの制作はもとより、納品後の点検、メンテナンス、緊急時の対応等も承ります。

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